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The New York Times紙がフェイクニュースに対してブロックチェーンの導入を検証

  • 執筆者の写真: GLINT 株式会社
    GLINT 株式会社
  • 2020年6月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年6月26日

The New York Times紙は、IBMとの共同プロジェクト「News Provenance」の枠組みの中で、フェイクニュースに対抗するためのブロックチェーンのテストを行っている。


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The New York Times紙は、ブロックチェーンがオンラインメディアの信頼性回復に役立つか検討している。IBMと共同で作成した「News Provenance」プロジェクトの一環として、同社は、ブロックチェーン上に保存されたニュース写真に対する読者の信頼性を高めたいと考えている。


そのために、人工的なソーシャルネットワークのプロトタイプが作成され、チームは写真が撮影・公開された瞬間から編集される前までの状態を追跡が可能となった。さらに、写真に添付された署名も追跡される。


ブロックチェーンによって、全ての変更履歴は登録され、研究のために利用できるようになり、スマートコントラクトによって特定の人だけが写真のメタデータにアクセスできることが保証された。プロジェクトマネージャーのPooja Reddy氏は先週末にプロジェクトの進展状況を発表した。


彼女は、写真に関する追加情報は、提供されたコンテキストを通じて読者が画像の出所を把握するのに役立つが、このような情報をより大規模で実現するには深刻な課題があると指摘している。


1つは、他のメディアが公開しているコンテンツをプロジェクトが公開することだ。もう1つの課題は、オンライン写真とブロックチェーン上のオリジナルの写真を比較することだが、自動ビデオ分析や知覚的ハッシュなどの技術が役立つ場合がある。


さらに、プロトタイプのシステムには多額の資金的・技術的コストが必要であり、小規模な報道機関ではそのようなコストを負担できない可能性がある。最終的には、このようなシステムは、多くのメディアが大規模に参加して初めて成功すると考えられる。Reddy氏は、彼女のチームは業界参加者の関心を高め、このプロジェクトやその他の関連プロジェクトを支援するために活動を展開していく予定だという。


Reddy氏は以下のように述べた。

「ソーシャルメディアチャンネルにおける信頼性の高い文脈情報の威力について、多くのことを教えてくれたプロトタイプでした。しかし、このようなものを実現するには、まだまだ長い道のりがあります。とはいえ、ブロックチェーンを使ってフェイクニュースと戦う大きなチャンスはあります。」


大手メディアがブロックチェーンの可能性を検討するのはこれが最初ではない。2018年にアメリカのForbes誌は、ブロックチェーンのスタートアップであるCivilと協力して、コンテンツを分散型ネットワーク上で公開することを発表した。しかし最近になって、メディアへの資金調達や素材投稿のための分散型プラットフォームを作ることを目標としていたスタートアップCivilは、4年の運営期間を経て閉鎖となった。


 
 
 

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